入院したら様子がおかしい!せん妄って何?
入院した家族が何だか様子がおかしいと思ったことありませんか?
以前お話したステロイド・ハイ?とちょっと異なる
せん妄についてのお話。
薬物による副作用と少~し異なります。では・・・
せん妄って何?
せん妄とは
・高齢者に多い
・軽度から中程度までの意識水準の低下が起こる
・時間や場所がわからない・睡眠リズムが崩れる
・まとまりのない言動や独り言を話す
・注意力や思考力が低下する
・夜間に悪化する。
・症状が時間とともに変化する
・数時間から数週間と一過性
・認知症やうつ病と間違われることが多い。
日中お見舞いに行くと
「昨日大変でした」
「夜全く寝ていません」
と主治医や看護師にいわれて、自宅にいるときと全く違う!
なんてことがあります。
せん妄にも種類があります
・術後せん妄:手術後に起こるせん妄
・夜間せん妄:睡眠と覚醒のリズムが崩れ、夜にせん妄の症状がでること
・熱せん妄:発熱により起こるせん妄
・震戦せん妄:アルコール中毒の離脱の際などに震えが起きるせん妄
原因は?
原因となる身体疾患と強いストレスが発症に関わっています。
何かしらの原疾患が脳に影響した際に起こります。
具体的に脳のどの部分がどのように悪くなるのか、まだわかっていません。
すべての全身疾患がせん妄の引き金となり、原疾患に加えて多くの環境要因や
身体要因が組み合わさって症状が出ます。
病気によるもの
脳疾患(脳血管障害、脳腫瘍、脳炎など)、糖尿病、腎不全、肝不全、心不全、呼吸不全、甲状腺疾患、パーキンソン病、脱水、悪性腫瘍など
年齢によるもの
高齢者の場合は、脱水や感染症、睡眠不足、ストレスなどの影響によっても起こる場合があります。
住環境の変化
リフォームなどによる変化のほか、ベッドの位置を変える、自室を変更するなどもせん妄の原因となることがあります。
入院による環境の変化
閉鎖的な病室やパーテーションで仕切られたような場所で感覚が遮断された場合
手術後の痛み、ICU(集中治療室)での環境の変化、 騒音・照明、不安など
症状は?
せん妄は、過活動型(活動過剰型)、低活動型、混合型という3種類に分けられます。
過活動型(活動過剰型):興奮、不眠、落ち着きがない、点滴を抜、すぐに怒る、会話のトーンが高い、など
低活動型:傾眠、無気力、動作が緩慢、無関心、無表情、食欲の低下、会話量の低下や会話速度が遅い、反応が遅い、など
混合型:過活動と低活動の間を行き来しており、症状が混在する
治療と対処法は?
生活習慣を整える
・昼間は散歩や趣味、運動を取り入れ、夜間ぐっすり眠るように生活リズムを整える
・朝は、自然な光を浴び、朝食を食べることで身体が目覚めます。
・1日3回、しっかり食事を取ること
・就寝前には、排泄を済ませ、リラックスして眠りを促す環境づくりも効果的です。
環境を整える
・バリアフリーなどのリフォームを行う場合にも、住み慣れた環境を残しながら改築・改造することが大切です。
・カレンダーや時計を見えやすいところに置くことで、見当識の低下を予防することにも役立ちます。
体調を管理する
・脱水、睡眠不足、便秘などに注意する。
・こまめに水分を摂取しましょう。お茶は利尿作用があるため、水や麦茶が最適です。
薬や病気などが原因
主治医と相談し治療や投薬の中止を行います。
いずれにしても入院中です。家族が出来ることは、様子を見守る・優しく声をかける
普段の性格や家庭環境などの情報を正しく主治医に伝える事!
普段はこんな性格や行動はないんですよ
と伝えることが大事です。
ステロイド・ハイとせん妄の違い
せん妄は高齢者に多く認知症との区別が難しい。夜間に多く症状は似てるけど
ステロイドによる精神病は昼夜構わず長く続くことが多いです。
家族としては
どっちかわからない!
実際に経験したから言えることはむやみに「薬物に頼らない」です。
薬物の使用は医師が決めるもの、家族はどうしようもありません。
せん妄は環境を整え不眠を改善すると良くなることがあるのに対し、薬物による副作用の場合は
慎重に睡眠薬の使用をする必要があります。
我が家の場合薬物の乱用で意識がなくなり・痙攣や呼吸停止が起こりました。
せん妄やステロイド精神病は人により症状も様々。何らかの対処をしているのに
改善しない場合は
専門医に診てもらう
これが一番!もし入院した家族が様子がおかしかったらせん妄や薬物の副作用を
疑ってみたください(^▽^)/
我が家の場合はこう対処しました♪↓
ではまた