難病治療の償還払い 難っ!
高額療養費制度と難病医療費助成制度
今回は償還払いのお話第2弾
家族や自分が突然難病に侵される。特に難病の
中でも稀なものは診断や病状が落ち着くまで
時間がかかります。
治療できる医者を求めドクターショッピング
したり、診断がはっきりせず検査や治療方法
を変更したり・・・
病状も心配(ノД`)シクシク
治療費も莫大(ノД`)シクシク
難病と言われるくらいですから医療費助成制度
も一般人にはとても分かりずらい
つたない私の経験を参考に乗りきって
いただけたらと思います♪
高額療養費制度って何?
我が家の場合も突然の診断と入院でパニックに
なりました。2日前まで仕事に行っていたので
まさかの出来事です。
私は長くナースをしております。特殊検査や
特殊な投薬治療からきっと入院費が莫大に
来るだろうと予測できました。
厚生省より
高額療養費制度とは、医療関係機関や薬局の窓口で支払った額がひと月
(月の初めから終わりまで)で上限を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度
上限額は、収入および年齢によって
定められています。
70歳未満
所得区分 | ひと月当たりの自己負担限度額 |
---|---|
年収約1160万円~ 健保:標準報酬月額83万以上 国保:年間所得901万超 |
252600円+(医療費-842000円)×1% |
年収約770万~約1160万円 健保:標準報酬月額53万以上83万未満 国保:年間所得600万円超901万円以下 |
167400円+(医療費-558000円)×1% |
年収約370万円~約770万円 健保:標準報酬月額28万円以上53万円未満 国保:年間所得210万円超600万円以下 |
80100円+(医療費-267000円)×1% |
年収370万円 健保:標準報酬月額28万円未満 国保:年間所得210万円以下 |
57600円 |
住民税非課税 | 35400円 |
その月の月末までに限度額適応認定書の手続き
をすることで支払う医療費を減らすことが出来
後から払い戻しを申請する手間が省けます。
社会保険加入者は 協会けんぽ
国保加入者は 各市町村窓口
難病の種類によっては50万円や100万円という
入院費がかかります。
まずは限度額適用認定証の手続きを
しましょう。
償還払い 難っ!とはどういうこと?
ここからが本題です。
一般的な認識
~入院費かかるだろうな…
高額医療費制度があった!
さっそく手続き!
~難病の認定の手続き…
認定されたら償還払いで医療費が
戻ってくるといわれひと安心だな
ホっ(^^♪
私もそう思っていました。限度額適用認定証を
使っても1か月の医療費は(特に発症直後)
10万円を超えます。それが何か月も続くと
どんどんお金が無くなっていく。
でも後から戻ってくるから大丈夫かぁ
とのんきなものでした。
ところが驚愕Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
3分の1程度しか戻らなかった。
そのからくりは?
例えば
☆69歳以下で1か月の医療費が100万円
☆3割負担
☆限度額は57600円
☆特定医療費自己負担上限額は1万円
特定医療費の認定を受けるまでは高額医療費
制度を使います。
治療費100万円⇒自己負担額30万円⇒
限度額適用認定証57600円
医療費は月57600円
単純に
57600円×6か月=345600円
約6か月後特定医療費認定証が手元に届くと
月1万円
「さかのぼって償還払いできます♪」
と申請時に聞いていた私は発症した月から
指定難病で特定医療費制度を使えると
思っていた(ノД`)シクシク
想像していたのは支払った医療費から1万円を
引いた金額が戻ってくる♪
~部屋代や食事代などはもちろん
戻ってきませんよ~
ところが過去の治療費については健康保険
優先!
償還払いは
支払った医療費×6か月-特定医療費上限額月1000円×6か月
345600-60000=285600円
途中で転院した病院を申請していなかったため
(申請中も必要だが知らなかった)
一部は戻ってこず。結局総額の約3分の1でした。
トホホ
入院や治療をすると治療費だけではなく
交通費・衣服代・飲み物代
何やらかんやらお金がかかる。
我が家の場合最初の病院で診断と治療を
間違えて転院したのでその分
必要以上にお金がかかりました。
難病だからと言ってそんなに治療費が
安くなるわけないやんっ
まあその通りです。戻ってきた金額を見て
愕然としましたが、今も順調に回復する
娘を見ていると
安いもんだ(^^♪
と思っています。
難病法が新しくなり、国や市町村の担当者も
いまいちわかっていません。
あるいはこちらから聞かないと
答える義務はない。なんて思っているのかも。
今までほとんど病気をしたことが無く、保険料
や税金をせっせと払ってきて大変な時に
窓口対応の冷たさに
ビックリ!
厚生省のホームページよりも実際に経験した方
のブログからの情報がどんなに役に立ったか
わかりません。
無知で世間知らずだった私の経験が少しでも
誰かのお役に立ちますように(^▽^)/
では また